広場・ヤマギシズム

ヤマギシズム運動、山岸巳代蔵、実顕地、ヤマギシ会などに関連した広場

2015-01-01から1年間の記事一覧

◎「アズワンネットワーク鈴鹿コミュニティ」について

※、これを掲載した2015年12月に「アズワンコミュニティ鈴鹿」は、2016年7月に「アズワンネットワーク鈴鹿コミュニティ」と、名称が変更された。 〇「アズワンネットワーク鈴鹿コミュニティ」は、様々な方式で積極的に発信していること、そこに関心を抱き、共…

◎「言うことと聞くこととのあいだ」 吉田光男

〇山岸さんの言葉にこういう文言がある。 「どうもはき違い、聞き違いがずいぶん多いわね。正確に聴き取ったという人は一人もない。みな、謂ったら誤解や。それがずいぶん邪魔するということね。『わしはあの人をこう聞いた』といっても、言った人の気持ちと…

◎異質の大人がいない、兄弟姉妹の多い共同体で何が育つのか 

〇ヤマギシズム学園の構造 K市に移住してから、食事時間は娘と一緒のときが多い。ほとんど1時間どころか2時間以上に及ぶこともある。夫婦二人だけの食事が長かったこともあり、とにかく面白い。感覚・感性がまるで違うのである。気兼ねを全く感じさせない…

◎奥村通哉さんを偲ぶ会で 

〇奥村通哉さんを偲ぶ 先日、6月29日に亡くなられた奥村通哉さんを偲ぶ会が京都の船南実顕地であり参加した。船南実顕地は奥村和雄・きみゑ夫妻がはじめた実顕地で、きみゑさんも6月2日に亡くなられている。また、近くに通哉さんの居宅がある。 当日は、…

◎気が置けない仲間との交流(3)

〇自分の身体で「感じ、考える」人へ 今回参加したメンバーに、私を含めて、各部門で主になって進めていた人たちもいた。当時の実顕地の方向性、実情について、ある程度掴んでいることもあり、様々な角度からの話が弾んだ。その中で、実顕地全体を進めていく…

◎気が置けない仲間との交流(2)

〇われ、実顕地とともに繁栄せん 25年余所属していたあるコミュニティ(ヤマギシズム実顕地)の仲間と寄る機会があり。それぞれの近況を語り合いながら、当時(15年ほど前まで)の実顕地のことを振りかえった。 いずれの方もそこを離れて15年~20年以…

◎気が置けない仲間との交流(1)

〇あれはどういうことだったのだろう ​ 25年余所属していたあるコミュニティの仲間と寄る機会があり参加した。今でも交流をしている人、10数年ぶりにお会いする人、活動を共にしたことのある人、ほとんど接点のなかった人、感覚的に距離を置いていた人、…

◎指向性の強い観念と実顕地のこと

〇ブログの『野火』(1)についての感想で次のことを書いた。 「極度に(観念が)肥大したということは、本来的に持っている感覚機能を鈍らせ、素朴な感覚とはなはだかけ離れたことを考える可能性もあるということになる。さらに生まれつき持っているだろう…

◎ヤマギシズム実顕地について思うこと

〇はじめに 村岡到氏から『ユートピアの模索 ヤマギシ会の到達点』を送っていただきました。読ませていただき、村岡氏が長年にわたって究明されてきた問題意識に照らし合わせて、実顕地が持つ豊かさや可能性など、一つの見解として纏め上げたと感じました。…

◎問い続けること、忘れられないことについて 

〇身近な人の事例から 問い続けること、忘れられないことについての、最近の二つの事例に触れる。知人やそれと関係のある人の事例だが、特殊とはいえ内容的には共通するような事例もあると思っている。一つの事例として、推測を交えながら述べてみる。 Aさん…

◎実顕地を考えることについて

〇語りきれないこと 先日のブログ(5月11日)やFacebookに「いのちをめぐる対話から実顕地について考える」という内容を投稿して、数人の方からコメントをいただいた。そのコメントから、いろいろ考えるところがあり、述べてみる。 誰でも様々な体験があり、…

◎自分の才覚で生きる 

〇知人の近況に触れて(ヤマギシの村で暮らして) 知人のHP「ビジョンと断面」(現在閉じられている)の最近の投稿、R氏の「他人任せから、自分の才覚で生きる」を読んで、自らの特異な体験の記憶を淡々と振り返り、冷静に掘り起こしていく語り口に感じるも…

◎集団のもつ危うさについて(鶴見俊輔のヤマギシズム関連の論考から)

〇ヤマギシズム実顕地では、山岸巳代蔵の思想に注目し、終始その運動に関心を寄せてきた鶴見俊輔のヤマギシズム関連の論考を度々取り上げていた。 『カルトの村で生まれました』を契機に、自分のことを振り返るとともに、いくつかの資料を読み返している。 …

◎立ち止まってじっくり観ることをベースに(内観研修について)

〇内観、自分を観る 日々の暮らしを詳細に見ていくと、意識的にも無意識的にも「----のために」「----に向かって」など前へ向かうことをよしとして、動いていることが多い。「良い暮らしをするため」、「健康のため」「子どもの将来や家族のため」など、漠然…

◎ひとが育っていける社会を描く

〇九州での合宿けんさん会に参加して ​ 昨年、ヤマギシ会会員だった知人に誘いを受けて、九州での合宿けんさん会に参加した。メンバーは、二人の知人の家族(一歳ほどの孫を含めて)とその友人、会社の社員など。阿蘇での合宿けんさん会のときは。参加者は、…

◎『山岸巳代蔵伝―自然と人為の調和を―』の刊行

※書籍紹介:山口 昌彦『山岸巳代蔵伝―自然と人為の調和を』萌友出版 、2012年 〇「様々な方面からの要望から始まった『山岸巳代蔵全集』一巻~七巻刊行と関連資料編を編集し、山岸没後50年目の2011年8月に、刊行委員の8年に及ぶ活動は一応終了することにな…

書籍紹介:『山岸巳代蔵全集』(全七巻)山岸巳代蔵全集刊行委員会、2004~2011年。

・第一巻「刊行にあたって」から抜粋 「山岸自身はかなり多くの文章や記録を残しているにもかかわらず、その提唱した考え方や思想、哲学、具体的実現方法等を知ることのできる資料は、わずかしか世に出ていない。山岸会会員ですら、 その著作の一部しか知ら…