広場・ヤマギシズム

ヤマギシズム運動、山岸巳代蔵、実顕地、ヤマギシ会などに関連した広場

実顕地生活を振り返る

◎青年を惹きつけるもの(ヤマギシズム社会への参画をめぐって)

〇私はヤマギシの実顕地で40歳前後から10年ほど人事や研修の役についていて、当時20歳代前後の若者たちの世話をしていた。(※1886年~1996年頃) 牛精肉の第二次製品部では、学園高等部の生徒を受け入れ、その頃増えていた若者対象の「青年研修所」の…

◎自分を見つめ直す

〇吉田光男さんは『わくらばの記』のなかで、随時「自分とはなんだろう」と自問している。」 福井正之さんの〈『わくらばの記』に触れて〉の一連の「問い直す」の論考も「自分とは何者なのか」がメインテーマになっている。 それに関連する『わくらばの記』…

◎書評『追わずとも牛は往く』

〇本書は、著者の40年ほど前の1976年から2年程の「北海道試験場」(「北試」―ヤマギシ会)の体験をふまえ、書き進められた記録文学である。 実際の「北試」というより、その可能性をひろげた著者自身の想定した「睦みの里」であり、著者から見たヤマギシズム…

◎福井正之『追わずとも牛は往く』刊行のお知らせ

〇夢太き人と大地と春の空 福井正之氏の『追わずとも牛は往く』が出版された。 この小説のエピローグの最後は、次のようになる。 〈「このことは人生についても言えるだろう。死期に近づけば近づくほど人生を右肩上がりに描きたくなる。丈雄ももはや七十半ば…

◎『追わずとも牛は往くー労働義務のない村で』の出版について

〇知人の福井正之さん執筆の小説『追わずとも牛は往くー労働義務のない村で』が4月中旬ごろに出版されるとの連絡がある。 自費出版の場合、流通や販売など出版後がいろいろな意味で大変だ。できるだけ協力していきたいと思っている。 ▼自分なりに、出版に至…

◎気が置けない仲間との交流(3)

〇自分の身体で「感じ、考える」人へ 今回参加したメンバーに、私を含めて、各部門で主になって進めていた人たちもいた。当時の実顕地の方向性、実情について、ある程度掴んでいることもあり、様々な角度からの話が弾んだ。その中で、実顕地全体を進めていく…

◎気が置けない仲間との交流(2)

〇われ、実顕地とともに繁栄せん 25年余所属していたあるコミュニティ(ヤマギシズム実顕地)の仲間と寄る機会があり。それぞれの近況を語り合いながら、当時(15年ほど前まで)の実顕地のことを振りかえった。 いずれの方もそこを離れて15年~20年以…

◎気が置けない仲間との交流(1)

〇あれはどういうことだったのだろう ​ 25年余所属していたあるコミュニティの仲間と寄る機会があり参加した。今でも交流をしている人、10数年ぶりにお会いする人、活動を共にしたことのある人、ほとんど接点のなかった人、感覚的に距離を置いていた人、…

◎問い続けること、忘れられないことについて 

〇身近な人の事例から 問い続けること、忘れられないことについての、最近の二つの事例に触れる。知人やそれと関係のある人の事例だが、特殊とはいえ内容的には共通するような事例もあると思っている。一つの事例として、推測を交えながら述べてみる。 Aさん…

◎実顕地を考えることについて

〇語りきれないこと 先日のブログ(5月11日)やFacebookに「いのちをめぐる対話から実顕地について考える」という内容を投稿して、数人の方からコメントをいただいた。そのコメントから、いろいろ考えるところがあり、述べてみる。 誰でも様々な体験があり、…

◎自分の才覚で生きる 

〇知人の近況に触れて(ヤマギシの村で暮らして) 知人のHP「ビジョンと断面」(現在閉じられている)の最近の投稿、R氏の「他人任せから、自分の才覚で生きる」を読んで、自らの特異な体験の記憶を淡々と振り返り、冷静に掘り起こしていく語り口に感じるも…