広場・ヤマギシズム

ヤマギシズム運動、山岸巳代蔵、実顕地、ヤマギシ会などに関連した広場

◎「心あらば愛児に楽園を」

〇「心あらば愛児に楽園を」は『ヤマギシズム社会の実態』(通称「実践の書」・青本)にある言葉で、その書は山岸巳代蔵の代表的な著作で、参画者にとって、ヤマギシ会に深く関わって人にとって、もっとも馴染みのある本だと思う。 本書は、養鶏をはじめ実際家…

◎守下尚暉『根無し草』のコメントから②

〇守下尚暉『根無し草:ヤマギシズム物語1学園編』を紹介したとき、元学園生から養鶏書にある記事の写真とコメントをいただきました。〈 生魚屑養鶏を排する理由 生魚屑につきましても、農業養鶏では、無代で庭までそれを運んで貰っても「使うな」と強調して…

◎守下尚暉『根無し草』などについてのコメントから

〇守下著『根無し草:ヤマギシズム物語1学園編』のことをFacebookに取り上げたとき、同じころに育った元学園生からいくつか疑問も含めてコメントをいただきました。 さらに、参考になるかとも思い、学園に触れた故吉田光男さんの論考「元学園生の手記を読んで…

〇守下尚暉『根無し草:ヤマギシズム物語1学園編』を読んで④

〇ヤマギシ会は、戦後生まれた共同体として、全人幸福社会の実顕を目指し、無所有・共用・共活を標榜する「実顕地」を各地に展開し、一個人や一家族を越えた一体生活(「財布ひとつ」の生活)体として、農業・畜産・林業を中心とした生産活動を行って、発足…

◎守下尚暉『根無し草:ヤマギシズム物語1学園編』を読んで。➂

〇「自分の足で立ち、自分の頭で考える」 ②で次のことを書いた。 〈人が生きていくときに、考えたり問い続けたりすることは大切にしたいと思っている。それに先立って「自分の足で立ち、自分の頭で考える」ことは必然的なことである。〉 だが、「自分の足で…

◎守下尚暉『根無し草:ヤマギシズム物語1学園編』を読んで。②

〇私の知る限り、ヤマギシズム学園高等部に在籍していた生徒が、当時の実態をありのまま書き綴った書籍は、本書しかないと思う。また、青少年の成長に欠かせない大事なテーマがあるとも思う。 まず何よりも、著者が大変な厳しい思いをして過去を振り返り書き…

◎書評:守下尚暉『根無し草: ヤマギシズム物語1 学園編 Kindle版』を読んで①

〇ブログ「広場・ヤマギシズム」の記事(◎ある投稿から、ヤマギシズム学園問題に触れる・2017-01-24)に、守下尚暉さんからコメントをいただきました。 そこに、ヤマギシズム学園高等部を卒業した四期生の学園生で、1994年に村を離れ、今はインディーズ作家…

(51)問い直す⑩「特講」がこれまでとちがって観える(福井正之)

※ 旧友からのFBへの投稿に「自分が何者であるのか?どのように生き死を迎えるのか…?という問いに揺らいでいる」とあった。私は久しぶりに自分の<同類>に出会ったようで心強かった。同時にこの問いかけへの私の思索は、まだ中途であることを思い出した。…

◎一人ひとりの主体性のある一体とは

※一人ひとりの主体性のある一体について、二つの論考から〇「吉田光男『わくらばの記』(2)」から 〈1月29日〉 『1937』の中で、辺見庸氏は、堀田善衛の『時間』を引用しながら、南京虐殺の死者について、死者の数が問題なのではなく、一人ひとりの…

◎(50)問い直す⑨一体ならぬ同化、ひっかかりの我執化(福井正之)

〇時に回り道することもあるが、私にとっての焦点は変わっていない。「問い直す⑦<自発的自己抑制>の構造」の中で取り上げた問題意識をさらに私なりに深めておきたい。例によって吉田論考からの引用である。〈(前回紹介した資料の最後)「――しかしこの自立…

◎過去は同時に未来および現在であり

※過去を現在および未来に生かすことは、このブログの趣意であり、吉田光男『わくらばの記』も随時触れている。それに関してのいくつかの視点を見ていく。〇吉田光男『わくらばの記』(2)から 〈1月26日〉 未来は過去から照射するしかないと思うのだが、…

◎(49)問い直す⑧<オールメンバ―研>の行動について(福井正之)

〇先回クレーマーのことを取り上げたのは、確かに現在の必要からであった。これまでわがパート職場でかなり面倒だったクレームの主要問題が今春一挙に解決し、あれっていったい何だったのと見直す余裕が生まれた。そのことを私なりに整理しておきたくなった…

◎私意尊重公意行➂(鶴見俊輔「言葉のお守り的使用法」など)

※「私意尊重公意行」に限らないが、実顕地の「機構と運営」に関するヤマギシズム独特の言葉について、鶴見俊輔「言葉のお守り的使用法」などから考察する。【説得的定義と「言葉のお守り的使用法」と実顕地】から 〇鶴見俊輔氏の考察に「言葉のお守り的使用…

◎私意尊重公意行について②(山岸巳代蔵伝から)

〇『山岸巳代蔵伝 ―自然と人為の調和を―』12章から ここで、思想的な集団における総意の形成について考えてみる。 ある種の思想的な集団にとって、組織の活動の広がりにともない、一人ひとりの自由意志力による総和というよりも、管理維持的な要素や能率的な…

◎私意尊重公意行について①(『わくらばの記』から)

※先回福井正之さんが言及している「私意尊重公意行」はヤマギシズム独自の表現で、おそらく山岸巳代蔵が産みだした言葉だと思う。そして、実顕地の機構と運営の中でも根幹をなす考え方と思っている。そこで「私意尊重公意行」について、しばらく取り上げてい…

◎ (48) 問い直す⑦ <自発的自己抑制>の構造(福井正之)

〇先回、いうなれば「自分以外の何者かになろうとする」願望について考えたが、そこで私は「今ある自分の姿」とは何かが改めて問われたように思う。その過程で、私はどちらかといえば単刀直入に問題に当たってしまう自分の性急さのようなものに気づかされて…

◎百万羽子供研鑽会について

※ヤマギシズム社会の運営の根幹をなす研鑽会について、吉田光雄さんは指標のごとく取り上げています、私も同様に思っています。ここに「百万羽子供研鑽会」について書かれた記録を 二編の論考から抜粋しました。〇「山岸巳代蔵の思想についての覚書➀」から …

◎(47)問い直す⑥ なぜ自分を偽るのか?(福井正之)

〇「イズム、イデオロギーなるもの」への問いかけは私にとってかなり根が深い。今回はイズム体系全体への受容のこともあるが、より身近な日常的なジッケンチの「イムズの言葉」の受容、吸収の過程について取り上げる。それも吉田さんの以下の記述に出会った…

◎山岸巳代蔵の描く「真実の世界」

※山岸巳代蔵がヤマギシズム社会はどのような社会なのか述べたなかで、もっともよく現れているのは『ヤマギシズム社会の実態』の「一 真実の世界」の「各々真実の自分を知り、それぞれが真実の生き方の出来る社会を、ヤマギシズム社会としているのです。」と…

(46)問い直す⑤ イズム、イデオロギーへの嫌悪と見直し(福井正之)

〇 <自己存在観>(自分を知る)に関わるテーマBと<真理(真実)観>(ヤマギシ批判=自己批判)テーマAの統合などという少々大仰なテーマを打ち出したところで、また吉田光男さんの文章に舞い戻る。吉田さんの場合Aが主題であって私のような区分けは特に…

◎「なぜ と問いつづけていく」「問い直す」という生き方

※福井正之さんは吉田光男さん逝去を受けて、10回に亘る「問い直す」のテーマで論を展開している。「なぜ、と問うことを続けている。」というのが『わくらばの記』に一貫して流れている特徴だと思っている。 私が『「なぜ と問いつづけていく」という生き方』…

◎自己とはなんだろう

※吉田光男さんは『わくらばの記』のなかで、随時「自分とはなんだろう」と自問している。・本ブログの吉田光男『わくらばの記』(3)より。 〈2月5日:前に私は、「自分が自分であろうとするよりも、自分とは違う何者かになろうとしていた」と書いた。自…

(45)問い直す④ 「人生」への眺望を組み込んで(福井正之)

※福井正之さんは吉田光男さん逝去後、『わくらばの記』や吉田さんの論考などから、ご自分に引き付けて、「問い直す」というテーマで10回に亘って論を展開し、自身のブログに発表してきた。 随時それを取り上げながら、主にそれに関連したこと、及び、そこか…

◎山岸巳代蔵の思想、真理について

※わたしが持っている資料や『山岸巳代蔵伝』から山岸巳代蔵の著作を随時紹介していこうと考えています。なお、『山岸巳代蔵全集』は大きな図書館にはあると思うので、原文および関連するものはそちらを調べてください。 〇『正解ヤマギシズム全輯 第二輯』「…

◎「広場・ヤマギシズム」と『山岸巳代蔵伝』から

※ 阪神・淡路大震災から25年、今年は特に、記憶・教訓を継承する重要性を語る論調が目につく。 振り返って私が25年余所属した実顕地を離脱してから20年近くたつ。 吉田光男さんの『わくらばの記』は、2016年1月に食道癌で長期入院することになり、それ以前か…

◎「真理観」について(吉田光男『わくらばの記』から)

〇吉田光男さんの『わくらばの記』は、2016年1月に食道癌で長期入院することになり、それ以前から心においていた、〈ヤマギシに関連して、自分が向き合わなければならないテーマについて、これから書き続けてゆくつもりです。黙ったままであの世に持って行く…

(44)問い直す③ 真理って?、だが真実なら(福井正之)

私自身の2000年当時の<真理観>については、その時期からかなり経った『ジッケンチとは何だったのかⅡ部』(2009、左上資料編参照)において次のように記述している。〈たしかにもともと人間は、どこまでも理想・真理を求め、理念自体に化すことができる。私…

◎今年「広場・ヤマギシズム」について思っていること

○今思っていること 広場・ヤマギシズムについては、ヤマギシのことを考えていける一つの広場と思っています。また、後の研究者などに繋げればいいかなと思っています。 今の社会状況からも、実顕地・ヤマギシ会は、共同体として様々な角度から考察していくに…

◎福井正之の処女詩集「今浦島 抄」について

※福井正之氏の新ブログ『回顧―理念ある暮らし、その周辺』の9月6日に、〈「今浦島抄」から わが初発の感覚と認識〉が掲載された。 その詩集「今浦島 抄」について、思うことを書いてみる。 福井さんは1976年35歳の時、独特の理想を掲げた山岸会の初期のころ…

◎「〈在ったこと〉を〈無かったこと〉と為す」について

〇回顧―理念ある暮らし、その周辺』2019年07月08日投稿の〈在ったこと〉を〈無かったこと〉と為す」は中国の天安門事件に触れながら、実顕地の在り方に触れていく。 そして次のように論を展開する。 〈かつて私もある集団(学園)に属し、「学生たちに暴力を…