ヤマギシズム学園について
〇ブログ「広場・ヤマギシズム」ではヤマギシズム学園のことに度々触れている。 私は学園の運営などに直接関わっていなかったが、様々な部門で中心になって動いていた。その構造からさまざまな学園問題が生じたこともあり、当然私自身の課題になってくる。 …
※25日に掲載した【◎私のこと、このブログ「広場・ヤマギシズム」のこと。】に関連して4年前に書いた記事を再録する。 この記録は吉田光男さんの「わくらばの記―病床妄語」に触れて述べたもの。 1990年頃のヤマギシ学園は、推進メンバーたちが描く理想像か…
〇守下著『根無し草:ヤマギシズム物語1学園編』のことをFacebookに取り上げたとき、同じころに育った元学園生からいくつか疑問も含めてコメントをいただきました。 さらに、参考になるかとも思い、学園に触れた故吉田光男さんの論考「元学園生の手記を読んで…
〇ヤマギシ会は、戦後生まれた共同体として、全人幸福社会の実顕を目指し、無所有・共用・共活を標榜する「実顕地」を各地に展開し、一個人や一家族を越えた一体生活(「財布ひとつ」の生活)体として、農業・畜産・林業を中心とした生産活動を行って、発足…
〇「自分の足で立ち、自分の頭で考える」 ②で次のことを書いた。 〈人が生きていくときに、考えたり問い続けたりすることは大切にしたいと思っている。それに先立って「自分の足で立ち、自分の頭で考える」ことは必然的なことである。〉 だが、「自分の足で…
〇私の知る限り、ヤマギシズム学園高等部に在籍していた生徒が、当時の実態をありのまま書き綴った書籍は、本書しかないと思う。また、青少年の成長に欠かせない大事なテーマがあるとも思う。 まず何よりも、著者が大変な厳しい思いをして過去を振り返り書き…
〇ブログ「広場・ヤマギシズム」の記事(◎ある投稿から、ヤマギシズム学園問題に触れる・2017-01-24)に、守下尚暉さんからコメントをいただきました。 そこに、ヤマギシズム学園高等部を卒業した四期生の学園生で、1994年に村を離れ、今はインディーズ作家…
※ヤマギシズム社会の運営の根幹をなす研鑽会について、吉田光雄さんは指標のごとく取り上げています、私も同様に思っています。ここに「百万羽子供研鑽会」について書かれた記録を 二編の論考から抜粋しました。〇「山岸巳代蔵の思想についての覚書➀」から …
〇「ヤマシズム学園についての三重県アンケート」について 友人から「ヤマシズム学園等から公立小中学校に通学する児童・生徒に対するアンケート調査記述内容一覧表」をコピーしたものの資料が送られてきた。 このアンケートは、1998年頃ヤマギシズム学園が…
わくらばの記 病床妄語③ 〈2月15日〉 体調の変化なし。念のため、胸と腹部のレントゲン、異常なしとのこと。放射線は、あと2回を今の部位で、その後の10回は位置を少しずらして照射するという。 世間では離婚が多い。ヤマギシの村でも同じだ。若い人ば…
わくらばの記 病床妄語② 〈2月1日〉 消灯時間が早いために、朝早く目が覚めてそのあと眠ることができない。ベッドの上でさまざまな想念や妄念が飛び交う。 ところでSさんの「そんな子はいませんよ」という答えが事実に反していたことは、だれも否定できな…
わくらばの記 病床妄語① 入院していると夜中によく目が覚める。特に明け方に目が覚めると、もう寝つくのは難しい。そして頭の中をさまざまな妄念がうごめき回る。その妄念の一つをつかまえて、翌日のノートに書きつける。すると翌日には次の妄念が浮かんでし…
〇吉田光男さんが4月30日逝去されました。享年85歳。 吉田光男さんは、昨年(2016年)1月から、食道癌による105日の入院をされ、退院して元気になられましたが、今年3月ごろからガンの進行が早まり、再度入院することになりました。その頃からお身…
〇「集団のもつ危うさについて」(2015・3・16)の補考として 以前、ある実顕地の学園中等部にいた、依存症の病院の院長をされているというY氏の活動がテレビで放映されたとの情報から、あるヤマギシ会会員さんから次のような投稿があった。 「その人の名前…
〇わたし自身の課題として 「病床妄語」〈2月3日〉 利尿剤のおかげで、夜中でも2時間おきに目を覚ます。そのため頭が少しボーっとする感じ、まさに夢か現かといった暮らしである。ただ、今のところ痛みが全くないので助かる。 今思うと、半年くらい前から…
〇ある事例から(Cさんからの聞き書き1) ヤマギシズム実顕地の学育、学園で活動していたCさんと話をする機会があった。 彼女は10年程、一番大きな実顕地(豊里G)の学園の係りなどをしていて、その頃のことが係として、また自分の子どもたちの現状を見…
〇学園生活を振り返る 知人F氏の25日のFacebook投稿で、高田かや作『カルトの村で生まれました』とのコミックエッセーを知り、早速取り寄せて読んでみた。元ヤマギシズム学園出身者が当時の自分たちの生活を描いたコミックエッセーのことである。 F氏による…
〇ヤマギシズム学園の構造 K市に移住してから、食事時間は娘と一緒のときが多い。ほとんど1時間どころか2時間以上に及ぶこともある。夫婦二人だけの食事が長かったこともあり、とにかく面白い。感覚・感性がまるで違うのである。気兼ねを全く感じさせない…
〇身近な人の事例から 問い続けること、忘れられないことについての、最近の二つの事例に触れる。知人やそれと関係のある人の事例だが、特殊とはいえ内容的には共通するような事例もあると思っている。一つの事例として、推測を交えながら述べてみる。 Aさん…
〇ヤマギシズム実顕地では、山岸巳代蔵の思想に注目し、終始その運動に関心を寄せてきた鶴見俊輔のヤマギシズム関連の論考を度々取り上げていた。 『カルトの村で生まれました』を契機に、自分のことを振り返るとともに、いくつかの資料を読み返している。 …
〇最近、ヤマギシズム学園出身者Iさんの手記を読む機会があった。学園についてはさまざまな批判があり、それが何であったのか実態を知りたいとは思っていたが、断片的な情報がほとんどで、学園出身者の生の声を聞くことはほとんどなかった。Iさんの手記は、…