※前回に引き続き、「幼年部(2)<母子分離トラウマ>について」について記録していく。 この記録は2010年書かれた<ジッケンチとは何だったのか〉の三部構成の第3部として書かれたものベースに、2019年7月から始めた『回顧―理念ある暮らし、その周辺…
○ヤマギシズム学園のことを真摯に問い続けた人に福井正之さんがいる。 福井さんは、1976年春一家を伴って、北海道試験場に参画。1978年~79年、一時豊里実顕地にいて、やがて春日山実顕地養鶏試験場配置。1982年、阿山での新学園設立を目指し阿山実顕地に配…
○幸福学園運動から始まり、1975年から始まった子ども楽園村開催の発展により、ほどなく学育構想が生まれ、幼年部から大学部まで順次生れることになり、1999年「やまぎし学園」設立認可申請取り下げ迄、実顕地の動きと共に簡単な年表をつくってみた。…
◎「幸福学園」のスケッチより(ヤマギシズム学園考3) ※新島里子さんは2020年に、『新島里子作品集 道草回顧』を刊行され、それのはじめに「自由への旅立ち」の項目がある。そこに先回紹介した「子ばなれと親ばなれ」や参画した「春日山――第一夜」、初…
「はじめに」 2017年12月にブログ「広場・ヤマギシズム」を立ち上げた。 それは、ヤマギシズムのことを考えていける一つの広場と考えている。また、後の研究者などに繋げればいいかなとも思っている。戦後生まれたコミュニティー・共同体の規模、現在まで続…
※先日ヤマギシズム学園のことを考えるに際して年表を作った。それは、幸福学園運動から始まり、1975年から始まった子ども楽園村開催の発展により、ほどなく学育構想が生まれ、幼年部から大学部まで順次生れることになり、1999年「やまぎし学園」設立認可申請…
※『思想の科学』に掲載された「子ばなれと親ばなれ』は、後の「ヤマギシズム学園」に繋がる親たちや熱心なヤマギシ会会員、および『幸福学園』設立運動に共鳴する教育関係者などの気持ちと共通するものが多々ある。 - 『子ばなれと親ばなれ』 二、自由への旅…
○吉田光男さんの『わくらばの記』で最初の頃、特に「学園」のことについて触れている。 《2月9日:私たちは、学園を遠い過去の問題として片づけずに、たえず現在の問題として振り返らずには、自分自身を前に進めることはできない。》に始まり、次のように展…
○ある元学園生と様々なことを交信する機会があり、いろいろのことを考えた。 当時の「ヤマギシズム学園」(1980年代、90年代)の暴力「殴る」などの話だ。当時の学園を推進していた人やその人らを支えていた世話係は、そうすることが学園生にとってよかれと…
◎第七巻について この巻には、『正解ヤマギシズム全輯』に関わる山岸の著述、口述録、研鑽会記録などを収録した。 著述・口述録は、一九五九年秋頃から一九六〇年春頃までのもので、研鑽会記録は一九六〇年二月~三月に行われた、『正解ヤマギシズム全輯』の…
○ある元学園生と様々なことを交信する機会があり、いろいろのことを考えた。 その中で、山岸さんが「感謝なし」と書いたことが間違いのひとつかもしれませんとあり、その後の連絡で、山岸巳代蔵の『人間の知能』にでてくる「感謝のない生き方-----」の一節が…
「私意尊重公意行」など、実顕地・ヤマギシズム社会独特の言葉遣いについて、鶴見俊輔「言葉のお守り的使用法」などから考察する。〇鶴見俊輔氏の考察に「言葉のお守り的使用法」がある。 「言葉のお守り的使用法とは、人がその住んでいる社会の権力者によっ…
◎第六巻について 山岸巳代蔵全集第六巻には、第五巻に引き続き、「ヤマギシズム理念徹底研鑽会」(理念研)の後半にあたる、第五回(一九六〇年一〇月)から第九回(一九六一年四月)までの記録及び、同時期のその他の記録類をまとめて収録した。第四巻に収…
◎第五巻について 山岸巳代蔵全集第五巻には、一九六〇年七月から一九六一年三月まで、九回にわたって行われた「ヤマギシズム理念徹底研鑽会(「理念研」)の記録のうちの前半部分、第一回(七月)から第四回(九月)までの記録を収録した。 本全集は、第四巻…
◎ヤマギシの<失敗学的>考察6 鶴見俊輔氏は様々な角度からヤマギシズム社会の可能性と危惧することを度々述べている。 この稿では、ヤマギシズム運動誌『ボロと水』第1号所収の「ヤマギシズムの本質を探る」での鶴見俊輔氏の発言を見ていく。『ボロと水』…