広場・ヤマギシズム

ヤマギシズム運動、山岸巳代蔵、実顕地、ヤマギシ会などに関連した広場

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

◎「わくらばの記」-吉本隆明との対話から(2016-09-18)の再録。

※25日に掲載した【◎私のこと、このブログ「広場・ヤマギシズム」のこと。】に関連して4年前に書いた記事を再録する。 この記録は吉田光男さんの「わくらばの記―病床妄語」に触れて述べたもの。 1990年頃のヤマギシ学園は、推進メンバーたちが描く理想像か…

◎私のこと、ブログ「広場・ヤマギシズム」のこと。

〇5年前に始めたブログに、ヤマギシ関連のことを述べると、そういうお前は何なんだと言われることもある。 これまでも断片的に触れているが、簡単に私の来し方、主にヤマギシとの関わりを振り返る。といっても記録を残していなくて、曖昧な記憶を頼りにして…

◎(付)「息子の時間」を読んで。(福井著『「金要らぬ村」を出る…』より)

※本書は「手記」のようだと考えるし、著者は誠実に書いていると思うが、誠実であろうとなかろうと、実際にあったこととはずれてくる。少なからずフィクショナルな要素も入ってくるかもしれない。 ここでは、あくまで作品に描かれたことに即して見ていこうと…

◎ある夫婦の物語。(福井著『「金要らぬ村」を出る…』より)

〇本書を通して、私の関心は大きく二つある。 (1)ヤマギシズム社会の『金の要らない楽しい村』、実際の「村」のなかでは、お金のやり取りが介在しない暮らしと、「村」離脱後の何事もお金=賃労働を考えざるを得ない暮らしとの違い。(2)ヤマギシの「村」…

◎福井著『「金要らぬ村」を出る…』の感想文。

〇新刊福井著『「金要らぬ村」を出る…』の書評をブログに掲載した後、著者からある人の新刊感想文の連絡を受けた。 それは心にしみるような感想と文学的な観点のある文章で、私の書評にはないものだった。 私の書評は、素直な感想というより本書の背景となる…

◎福井著『「金要らぬ村」を出る…』の書評①

〇新刊の書評に入る前に、私が思っている、福井氏の来し方に触れてみる。 人はある時、心が躍る出来事に出会う。その「虹」のようなものに劇的な感慨を覚えて、その人の生き方につきまとうことがある。 あるいは、ある出来事と遭遇することで、その後の生き…