広場・ヤマギシズム

ヤマギシズム運動、山岸巳代蔵、実顕地、ヤマギシ会などに関連した広場

◎理想を掲げた集団や実顕地についての覚書(1)

〇私的信念と私的態度 信念と態度について、今の自分に引き付けて考えてみる。ここでいう信念は、辞書的な固く信じて動かさない考え方であるとともに、もっと緩やかなもの、だが疑いをさしはさもうとしない心をも含んでいる。 信念も態度も、時代や社会、環…

◎奥村通哉さんの死去 

〇​ 昨日(6月29日)奥村通哉さんが逝去された。 6月に入って、知人のO氏から、奥村さんの容態について連絡を受けていました。12日には入院、点滴となり、電話で連絡したところ、食欲が全くないと仰っていましたが、意識も記憶力も鮮明で、一先ずは安…

◎高田かや〈作〉『カルト村で生まれました』について

〇学園生活を振り返る 知人F氏の25日のFacebook投稿で、高田かや作『カルトの村で生まれました』とのコミックエッセーを知り、早速取り寄せて読んでみた。元ヤマギシズム学園出身者が当時の自分たちの生活を描いたコミックエッセーのことである。 F氏による…

◎「アズワンネットワーク鈴鹿コミュニティ」について

※、これを掲載した2015年12月に「アズワンコミュニティ鈴鹿」は、2016年7月に「アズワンネットワーク鈴鹿コミュニティ」と、名称が変更された。 〇「アズワンネットワーク鈴鹿コミュニティ」は、様々な方式で積極的に発信していること、そこに関心を抱き、共…

◎「言うことと聞くこととのあいだ」 吉田光男

〇山岸さんの言葉にこういう文言がある。 「どうもはき違い、聞き違いがずいぶん多いわね。正確に聴き取ったという人は一人もない。みな、謂ったら誤解や。それがずいぶん邪魔するということね。『わしはあの人をこう聞いた』といっても、言った人の気持ちと…

◎異質の大人がいない、兄弟姉妹の多い共同体で何が育つのか 

〇ヤマギシズム学園の構造 K市に移住してから、食事時間は娘と一緒のときが多い。ほとんど1時間どころか2時間以上に及ぶこともある。夫婦二人だけの食事が長かったこともあり、とにかく面白い。感覚・感性がまるで違うのである。気兼ねを全く感じさせない…

◎奥村通哉さんを偲ぶ会で 

〇奥村通哉さんを偲ぶ 先日、6月29日に亡くなられた奥村通哉さんを偲ぶ会が京都の船南実顕地であり参加した。船南実顕地は奥村和雄・きみゑ夫妻がはじめた実顕地で、きみゑさんも6月2日に亡くなられている。また、近くに通哉さんの居宅がある。 当日は、…

◎気が置けない仲間との交流(3)

〇自分の身体で「感じ、考える」人へ 今回参加したメンバーに、私を含めて、各部門で主になって進めていた人たちもいた。当時の実顕地の方向性、実情について、ある程度掴んでいることもあり、様々な角度からの話が弾んだ。その中で、実顕地全体を進めていく…

◎気が置けない仲間との交流(2)

〇われ、実顕地とともに繁栄せん 25年余所属していたあるコミュニティ(ヤマギシズム実顕地)の仲間と寄る機会があり。それぞれの近況を語り合いながら、当時(15年ほど前まで)の実顕地のことを振りかえった。 いずれの方もそこを離れて15年~20年以…

◎気が置けない仲間との交流(1)

〇あれはどういうことだったのだろう ​ 25年余所属していたあるコミュニティの仲間と寄る機会があり参加した。今でも交流をしている人、10数年ぶりにお会いする人、活動を共にしたことのある人、ほとんど接点のなかった人、感覚的に距離を置いていた人、…

◎指向性の強い観念と実顕地のこと

〇ブログの『野火』(1)についての感想で次のことを書いた。 「極度に(観念が)肥大したということは、本来的に持っている感覚機能を鈍らせ、素朴な感覚とはなはだかけ離れたことを考える可能性もあるということになる。さらに生まれつき持っているだろう…

◎ヤマギシズム実顕地について思うこと

〇はじめに 村岡到氏から『ユートピアの模索 ヤマギシ会の到達点』を送っていただきました。読ませていただき、村岡氏が長年にわたって究明されてきた問題意識に照らし合わせて、実顕地が持つ豊かさや可能性など、一つの見解として纏め上げたと感じました。…

◎問い続けること、忘れられないことについて 

〇身近な人の事例から 問い続けること、忘れられないことについての、最近の二つの事例に触れる。知人やそれと関係のある人の事例だが、特殊とはいえ内容的には共通するような事例もあると思っている。一つの事例として、推測を交えながら述べてみる。 Aさん…

◎実顕地を考えることについて

〇語りきれないこと 先日のブログ(5月11日)やFacebookに「いのちをめぐる対話から実顕地について考える」という内容を投稿して、数人の方からコメントをいただいた。そのコメントから、いろいろ考えるところがあり、述べてみる。 誰でも様々な体験があり、…

◎自分の才覚で生きる 

〇知人の近況に触れて(ヤマギシの村で暮らして) 知人のHP「ビジョンと断面」(現在閉じられている)の最近の投稿、R氏の「他人任せから、自分の才覚で生きる」を読んで、自らの特異な体験の記憶を淡々と振り返り、冷静に掘り起こしていく語り口に感じるも…