〇あれはどういうことだったのだろう 25年余所属していたあるコミュニティの仲間と寄る機会があり参加した。今でも交流をしている人、10数年ぶりにお会いする人、活動を共にしたことのある人、ほとんど接点のなかった人、感覚的に距離を置いていた人、…
〇ブログの『野火』(1)についての感想で次のことを書いた。 「極度に(観念が)肥大したということは、本来的に持っている感覚機能を鈍らせ、素朴な感覚とはなはだかけ離れたことを考える可能性もあるということになる。さらに生まれつき持っているだろう…
〇はじめに 村岡到氏から『ユートピアの模索 ヤマギシ会の到達点』を送っていただきました。読ませていただき、村岡氏が長年にわたって究明されてきた問題意識に照らし合わせて、実顕地が持つ豊かさや可能性など、一つの見解として纏め上げたと感じました。…
〇身近な人の事例から 問い続けること、忘れられないことについての、最近の二つの事例に触れる。知人やそれと関係のある人の事例だが、特殊とはいえ内容的には共通するような事例もあると思っている。一つの事例として、推測を交えながら述べてみる。 Aさん…
〇語りきれないこと 先日のブログ(5月11日)やFacebookに「いのちをめぐる対話から実顕地について考える」という内容を投稿して、数人の方からコメントをいただいた。そのコメントから、いろいろ考えるところがあり、述べてみる。 誰でも様々な体験があり、…
〇知人の近況に触れて(ヤマギシの村で暮らして) 知人のHP「ビジョンと断面」(現在閉じられている)の最近の投稿、R氏の「他人任せから、自分の才覚で生きる」を読んで、自らの特異な体験の記憶を淡々と振り返り、冷静に掘り起こしていく語り口に感じるも…
〇ヤマギシズム実顕地では、山岸巳代蔵の思想に注目し、終始その運動に関心を寄せてきた鶴見俊輔のヤマギシズム関連の論考を度々取り上げていた。 『カルトの村で生まれました』を契機に、自分のことを振り返るとともに、いくつかの資料を読み返している。 …
〇内観、自分を観る 日々の暮らしを詳細に見ていくと、意識的にも無意識的にも「----のために」「----に向かって」など前へ向かうことをよしとして、動いていることが多い。「良い暮らしをするため」、「健康のため」「子どもの将来や家族のため」など、漠然…
〇九州での合宿けんさん会に参加して 昨年、ヤマギシ会会員だった知人に誘いを受けて、九州での合宿けんさん会に参加した。メンバーは、二人の知人の家族(一歳ほどの孫を含めて)とその友人、会社の社員など。阿蘇での合宿けんさん会のときは。参加者は、…
※書籍紹介:山口 昌彦『山岸巳代蔵伝―自然と人為の調和を』萌友出版 、2012年 〇「様々な方面からの要望から始まった『山岸巳代蔵全集』一巻~七巻刊行と関連資料編を編集し、山岸没後50年目の2011年8月に、刊行委員の8年に及ぶ活動は一応終了することにな…
・第一巻「刊行にあたって」から抜粋 「山岸自身はかなり多くの文章や記録を残しているにもかかわらず、その提唱した考え方や思想、哲学、具体的実現方法等を知ることのできる資料は、わずかしか世に出ていない。山岸会会員ですら、 その著作の一部しか知ら…
〇最近、ヤマギシズム学園出身者Iさんの手記を読む機会があった。学園についてはさまざまな批判があり、それが何であったのか実態を知りたいとは思っていたが、断片的な情報がほとんどで、学園出身者の生の声を聞くことはほとんどなかった。Iさんの手記は、…
※これは、「ヤマギシズム実顕地について思うこと」などの原稿に対しての返信です。いつも忌憚なく感想、批判などしていただくので、有難いと思っています。なお、人名、団体名など一部イニシャルにしています。表題は私がつけました。 〇私が今考えているこ…
※この論考は知人F氏のブログ『ビジョンと断面』に、吉田光男さんが2012年8月に投稿、掲載されたものである。(ブログは現在閉じられている) 〇私があなた(※F氏)のことを記憶しているのは、30年以上前であったか、北海道から春日山に移って最初の飼育研…