広場・ヤマギシズム

ヤマギシズム運動、山岸巳代蔵、実顕地、ヤマギシ会などに関連した広場

◎ (48) 問い直す⑦ <自発的自己抑制>の構造(福井正之)

〇先回、いうなれば「自分以外の何者かになろうとする」願望について考えたが、そこで私は「今ある自分の姿」とは何かが改めて問われたように思う。その過程で、私はどちらかといえば単刀直入に問題に当たってしまう自分の性急さのようなものに気づかされて…

◎百万羽子供研鑽会について

※ヤマギシズム社会の運営の根幹をなす研鑽会について、吉田光雄さんは指標のごとく取り上げています、私も同様に思っています。ここに「百万羽子供研鑽会」について書かれた記録を 二編の論考から抜粋しました。〇「山岸巳代蔵の思想についての覚書➀」から …

◎(47)問い直す⑥ なぜ自分を偽るのか?(福井正之)

〇「イズム、イデオロギーなるもの」への問いかけは私にとってかなり根が深い。今回はイズム体系全体への受容のこともあるが、より身近な日常的なジッケンチの「イムズの言葉」の受容、吸収の過程について取り上げる。それも吉田さんの以下の記述に出会った…

◎山岸巳代蔵の描く「真実の世界」

※山岸巳代蔵がヤマギシズム社会はどのような社会なのか述べたなかで、もっともよく現れているのは『ヤマギシズム社会の実態』の「一 真実の世界」の「各々真実の自分を知り、それぞれが真実の生き方の出来る社会を、ヤマギシズム社会としているのです。」と…

(46)問い直す⑤ イズム、イデオロギーへの嫌悪と見直し(福井正之)

〇 <自己存在観>(自分を知る)に関わるテーマBと<真理(真実)観>(ヤマギシ批判=自己批判)テーマAの統合などという少々大仰なテーマを打ち出したところで、また吉田光男さんの文章に舞い戻る。吉田さんの場合Aが主題であって私のような区分けは特に…

◎「なぜ と問いつづけていく」「問い直す」という生き方

※福井正之さんは吉田光男さん逝去を受けて、10回に亘る「問い直す」のテーマで論を展開している。「なぜ、と問うことを続けている。」というのが『わくらばの記』に一貫して流れている特徴だと思っている。 私が『「なぜ と問いつづけていく」という生き方』…

(45)問い直す④ 「人生」への眺望を組み込んで(福井正之)

※福井正之さんは吉田光男さん逝去後、『わくらばの記』や吉田さんの論考などから、ご自分に引き付けて、「問い直す」というテーマで10回に亘って論を展開し、自身のブログに発表してきた。 随時それを取り上げながら、主にそれに関連したこと、及び、そこか…

◎山岸巳代蔵の思想、真理について

※わたしが持っている資料や『山岸巳代蔵伝』から山岸巳代蔵の著作を随時紹介していこうと考えています。なお、『山岸巳代蔵全集』は大きな図書館にはあると思うので、原文および関連するものはそちらを調べてください。 〇『正解ヤマギシズム全輯 第二輯』「…

◎「広場・ヤマギシズム」と『山岸巳代蔵伝』から

※ 阪神・淡路大震災から25年、今年は特に、記憶・教訓を継承する重要性を語る論調が目につく。 振り返って私が25年余所属した実顕地を離脱してから20年近くたつ。 吉田光男さんの『わくらばの記』は、2016年1月に食道癌で長期入院することになり、それ以前か…

◎「真理観」について(吉田光男『わくらばの記』から)

〇吉田光男さんの『わくらばの記』は、2016年1月に食道癌で長期入院することになり、それ以前から心においていた、〈ヤマギシに関連して、自分が向き合わなければならないテーマについて、これから書き続けてゆくつもりです。黙ったままであの世に持って行く…

(44)問い直す③ 真理って?、だが真実なら(福井正之)

私自身の2000年当時の<真理観>については、その時期からかなり経った『ジッケンチとは何だったのかⅡ部』(2009、左上資料編参照)において次のように記述している。〈たしかにもともと人間は、どこまでも理想・真理を求め、理念自体に化すことができる。私…

◎今年「広場・ヤマギシズム」について思っていること

○今思っていること 広場・ヤマギシズムについては、ヤマギシのことを考えていける一つの広場と思っています。また、後の研究者などに繋げればいいかなと思っています。 今の社会状況からも、実顕地・ヤマギシ会は、共同体として様々な角度から考察していくに…

◎「〈在ったこと〉を〈無かったこと〉と為す」について

〇回顧―理念ある暮らし、その周辺』2019年07月08日投稿の〈在ったこと〉を〈無かったこと〉と為す」は中国の天安門事件に触れながら、実顕地の在り方に触れていく。 そして次のように論を展開する。 〈かつて私もある集団(学園)に属し、「学生たちに暴力を…

◎『回顧―理念ある暮らし、その周辺』について

〇今年7月から福井正之さんが、それまでのブログ『わが学究、人生の機微」を中断し、新たに、『回顧―理念ある暮らし、その周辺』として再開しました。 その経過は、2019年07月06日掲載の「ブログ再開の弁」に書かれています。 現在まで45編の記事があり、㉜…

◎2000年の実顕地からの大量離脱について②

〇その頃の実顕地の流れ 1993年にオールメンバー研鑽会が始まる。この研鑽会はSさんが中心となって『実践の書』を資料として詳細に検討しながら進めていく。 開催する中で、次第に山岸巳代蔵が描いた構想と現状の実顕地が随分かけ離れていったとの認識が強…