広場・ヤマギシズム

ヤマギシズム運動、山岸巳代蔵、実顕地、ヤマギシ会などに関連した広場

鶴見俊輔

◎説得的定義と「言葉のお守り的使用法」と実顕地

※日々彦「ひこばえの記」4月13日に「手づくりの定義へ(『定義集(ちくま哲学の森 別巻)』から)」を掲載した。その中に次の文章がある。〈『定義集(ちくま哲学の森 別巻)』の解説、鶴見俊輔「手づくりの定義へのすすめ」は次の言葉から始まる。 ・〈私は…

◎吉田光男『わくらばの記』(14)

わくらばの記 ごまめの戯言⑥ 〈10月×日〉 昨日、豊里のSさん夫妻が来た。ゆっくり話すのは久しぶりのことで、いろいろ意見を交換できて面白かった。特に、養豚では最近、最新式の豚舎が建てられるようになったが、かえって手間のかかることが多くなったらし…

◎吉田光男『わくらばの記』(4)

わくらばの記 病床妄語③ 〈2月15日〉 体調の変化なし。念のため、胸と腹部のレントゲン、異常なしとのこと。放射線は、あと2回を今の部位で、その後の10回は位置を少しずらして照射するという。 世間では離婚が多い。ヤマギシの村でも同じだ。若い人ば…

◎吉田光男『わくらばの記』(2)

わくらばの記 病床妄語① 入院していると夜中によく目が覚める。特に明け方に目が覚めると、もう寝つくのは難しい。そして頭の中をさまざまな妄念がうごめき回る。その妄念の一つをつかまえて、翌日のノートに書きつける。すると翌日には次の妄念が浮かんでし…

◎吉田光男『わくらばの記』(1)

※『わくらばの記』について 昨年自らのブログを整理する中で、親しい知人からのお便り、メール、ブログなどから様々な示唆を受けていることを、改めて感じた。その中で、吉田光男さんと交流していて、昨年『わくらばの記』を自費出版した。それ以後、是非読…

◎「広場・ヤマギシズム」について思うこと(二つのお便りから)

※このブログを公開して、様々な反応がありました。そのことを含め、いくつか留意点をあげてみます。 ・以前に発表したものは、その時点で考えたことでもあり、その後見方が少し変わったところ、より考えた個所もありますが、大まかな趣意は変わらないので、…

◎ある投稿から、ヤマギシズム学園問題に触れる

〇「集団のもつ危うさについて」(2016・3・16)の補考として 以前、ある実顕地の学園中等部にいた、依存症の病院の院長をされているというY氏の活動がテレビで放映されたとの情報から、あるヤマギシ会会員さんから次のような投稿があった。 「その人の名前…

◎山岸巳代蔵と山岸会、そして実顕地へと

〇ヤマギシ会、実顕地に関する覚書 (2016年10月記録の改訂) ・はじめに ブログに「山岸巳代蔵の思想についての覚書①」を書いた。それに伴って山岸会や実顕地の変遷について、様々な角度から見てみようと思った。この稿では、何故山岸会の運動が注目され、ど…

◎理想を掲げた集団や実顕地についての覚書(1)

〇私的信念と私的態度 信念と態度について、今の自分に引き付けて考えてみる。ここでいう信念は、辞書的な固く信じて動かさない考え方であるとともに、もっと緩やかなもの、だが疑いをさしはさもうとしない心をも含んでいる。 信念も態度も、時代や社会、環…

◎指向性の強い観念と実顕地のこと

〇ブログの『野火』(1)についての感想で次のことを書いた。 「極度に(観念が)肥大したということは、本来的に持っている感覚機能を鈍らせ、素朴な感覚とはなはだかけ離れたことを考える可能性もあるということになる。さらに生まれつき持っているだろう…

◎ヤマギシズム実顕地について思うこと

〇はじめに 村岡到氏から『ユートピアの模索 ヤマギシ会の到達点』を送っていただきました。読ませていただき、村岡氏が長年にわたって究明されてきた問題意識に照らし合わせて、実顕地が持つ豊かさや可能性など、一つの見解として纏め上げたと感じました。…

◎共同性、共同幻想について(鶴見俊輔と吉本隆明)

〇鶴見俊輔と共同性 ​ 先日のブログ(5月11日)「いのちをめぐる対話」で、私が所属していたコミュニティ(実顕地)の中で、鶴見氏の特講感想についての文を紹介し、鶴見氏のいうところの「共同性」は、「お互いの『ずれ』や『曖昧さ』や『疑い』を容認し…

◎いのちをめぐる対話と「けんさん」

〇けんさんと対話 責任追及は横に置いて、被害者―加害者という構図ではなく、関係者が一緒になって、ひたすら真摯な話し合いを重ねることにより、JR福知山線脱線事故の事故原因、背景要因も探っていくという、遺族とJR西日本の「いのちをめぐる対話」に触れ…

◎集団のもつ危うさについて(鶴見俊輔のヤマギシズム関連の論考から)

〇ヤマギシズム実顕地では、山岸巳代蔵の思想に注目し、終始その運動に関心を寄せてきた鶴見俊輔のヤマギシズム関連の論考を度々取り上げていた。 『カルトの村で生まれました』を契機に、自分のことを振り返るとともに、いくつかの資料を読み返している。 …

◎山岸巳代蔵伝 ―自然と人為の調和を―

〇まえがき 「執筆にあたって」 本書は、ヤマギシ会の理念提唱者、山岸巳代蔵(一九〇一~六一年)の評伝である。 これまでヤマギシ会は、特異な思想集団として様々に語られてきた。しかし、近年は往時の勢いをなくし、あまり話題にもならなかったが、最近、…